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2024年スタートです

ようやく、旧のパソコンからホームページの情報を抜き出すことに成功しました。これでブログの更新も頻繁にできるようになりました(^^)/

という事で、新年になって1ヶ月が経ちますが、改めてご挨拶をさせて頂ければと思います。

私自身は厄年ではありますが、これからも更なる飛躍、挑戦をし、地域を牽引していきたいと考えております。これからもコスモの各事業所をよろしくお願いし致します。

2024年02月09日

あれから一年

色んな事がありました。

システムの導入、参観日の実施、季刊誌の発行、親子行事、外部の方を御呼びして実施した事例発表会、などなど挑戦を続けた1年でした。

そして、10月から12期が始まりました。

100年企業を目指すという文言を入れた今期の方針。

私たちの支援を永く伝え、伝わっていく取組みを今後も発信し続けたいと考えています。

2023年10月01日

事例発表会をやってみて

はじめて各事業所を集め、事例発表会を実施しました。

各事業所、対象の児童が違う事からそれぞれの特色が出ており、聴きごたえのある内容でした。

いつも同じ時間帯に、それぞれの場所で違った角度での支援を提供できていることを実感したと同時に、今もなお挑戦し続けているそんな3つの事業所をとても誇らしい気持ちになりました。

2022年07月16日

特別支援の特別ってなに?

先日、見学に来られた保護者の方と話している時に、特別支援教育の特別について、話をする機会がありました。

私が考えるなりの見解ではあるのですが、特別支援の特別というのは、「できないから特別に配慮が必要」ではなく、「今あるものの教材や教え方にちょっと特別な工夫や考えを加えること」と考えています。

「出来ない→特別なことをする」の感覚では、ごく一般的なメインストリームに近づけるとか取り戻すみたいなイメージで、現状はメインから外れているって感じがします。

しかし、「今のままに手を加える」の感覚では、メインストリームの中で考えるという風になります。この違いは、似て非なるものだと思います。

どうしても、特性がある為に特別な支援が必要と言われるとマイナスイメージが大きく、今まで培ってきたこどもの成長やスキルは不十分なような印象になります。でも考え方が変われば、今までの君でOK。その中でどうやって手を加えていくかを考えていく方向にはマイナスなイメージは湧きにくいと思います。

 

このイメージをどう持てるかだけでも、保護者の支援への取り掛かりのスピードや、不安や混乱などの気持ちの切り替えの時間も早くなり、結果として親子共々向きあった効果的な早期療育への時間が早くなると思います。

 

こんな風に最初に診断を下す、ドクターが一言添えて、保護者の皆さんの希望や支えになれれば、だいぶ気持ちも心もその後の対応も楽なのになぁ…と少し愚痴るのでした。

2022年02月20日

研修会を終えて

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

さて、昨日研修会を終えました。保育所等訪問の実践についてでした。

ZOOMという利点もあり、北海道、群馬、愛知、鳥取、大阪、京都、兵庫、鹿児島と全国各地から30名近く参加して頂きました。

NHKの報道の事例を中心に、話をさせて頂き、皆さんと情報共有やコアな話まで深められました。

研修をさせてもらって感じたのは、全国の保育所等訪問の認知度の違いでした。

私たちが展開している阪神地域は、トライアングルプロジェクトという教育、福祉、家庭の連携を国のモデルとして行っている事もあり、群馬県の同一規模の市と宝塚市を比較すると、約20倍の利用者がいたこと。

北海道の地方では、全く保育所等訪問事業が知り渡っていなかったこと。

制度が始まって10年程ですが、支援の環境がここまで違うのかと驚きでした。

このような研修を通して、少しでも制度の普及に役立てばいいなぁと思った次第です。

 

今度は、4月にリアルで行います。

また日時が決まれば案内させて頂きます。

2022年01月10日

気付きは成長!

たっちでは、遊びを自分も相手も気持ちよく遊べる事を目当てに取組んでいます。

その中で、Aさんは遊びの中で少しだけ思い通りにならない場面があり、そのタイミングで急に大きな声や身振り手振りが大きくなってしまっていました。周りのこども達は、反応に驚き、明らかに迷惑という表情を浮かべていますが、Aさんは気付かず、動作を続けています。

すかさず、スタッフが入り「Aくん、今大きな声とバタバタしているけど、怒っているの?」
Aさん「え、違うで。怒ってないで。」
スタッフ「そうなん、でも今の大声は怒っている人の大きな声やったよ。」
Aさん「え、そうなん。でも、僕怒ってないよ。」
スタッフ「そっか、怒ってないんやね。そやけど、周りの子見て。(一緒に周りを眺める)凄く、怯えているよね。」

Aさん「うん」

スタッフ「急に大きな声出すと友だちは、ビックリして、Aくんは怒っているって思っちゃうよ。」

Aさん「そうなん?知らなかった。僕、怒ってないねん。」

スタッフ「そっか、そっか怒ってないんだね。じゃ、大きな声出さずに、言いたい事、思った事、言えるようにしていこうね」

Aさん「うん、やってみる。」

 

その後、Aさんは声のボリュームに気を付けながら、楽しく最後まで遊べました。

 

大きな声を急に出すと、周りが不快になるという事は、当然の事だと思われがちですが、ハッキリ○○だから嫌と言えるお友達はそういません。

すると、発達の凸凹のあるこどもはその当然に気付かないまま、大きくなっていく事があるんです。

他のお友達は周りの様子を見て、気付けることが出来ても、周りの様子からの学びは苦手だったりします。

本人が気付く学びがあれば、発達の凸凹のあるこどもは、知識と体験として、スキルを習得していくのです。そして、そのやり方は注意、叱責するよりも、本人を責めない気付きを与える関わりが大事です。

今回は、そんな気付きが成長に変わる瞬間のお話でした。

 

2021年10月22日

繋がる大切さ

繋がりを意識した支援は、私たちの事業所では大切にしています。その際、一番気を付けている事は、繋がり先の大事にしている文化です。それは伝統かもしれませんし、挑戦のさなかであるかもしれません。いくら正しい、こうして欲しいというこちらからの要求も相手が受け入れられる形にしないと、なかなか出来ないものです。だから、まず相手を知り、何が望みなのかをしっかりと把握したうえで、繋がりを意識した支援を行っていきます。
夏休み中の話ではありますが、繋がりを意識した支援の一つで、支援会議というものがあります。学校側が案内板に掲示していたのは「トライアングルプロジェクト」。保護者、教育、福祉の三者間の連携支援ということです。
こういうのがあると意識高いなぁ、歓迎されているなぁという気持ちにもなり、更に気合が入ります。

 

 

2021年08月24日

思春期ペアトレをしてみて

今回、初の思春期をテーマにしたペアトレ講座を行いました。

関心の高いテーマで、参加者が過去最大の7名。

グループの方式で、意見交流をしながら内容を深めていきました。

思春期は、大変難しい時期で、これといったハウツー的な方法が入りにくい時期でもあります。個性やこども達の今までの育ちで獲得した色々な要因、からだと心の成長具合など、個々によって状況が違うからです。

大切なのはこどもの揺れ動く自立へ向かっている心とからだの幅を受け止め、我が子を大人になって行こうとする一個人として見守り、必要な時にそっと支える、そんな感じの関わりが必要です。言うは易く行うは難しですが、、、

 

2021年07月20日

こどもとこどもから生まれる変わる力

スタッフを見つけるとお尻やお尻周りをすかさずタッチしてしまう来るお子さんL君がいました。

でも、このタッチのいくつかは、どうしても衝動性で片付けられないのです。それは、上手く表現できないのですが、タッチされる側は、今、来そう!と直感的に感じられる間があり、防ごうと思えば、防ぐことができるかどうかの時間があるのです。

スタッフと話合う中で、「衝動性で手持ち無沙汰タッチ」と、「本当はスタッフと話がしたいタッチ」と、「何かの気持ちの現れのタッチ」が一つの表現で行われているのではないかという事になりました。そこで、全スタッフ、名刺サイズのネームフォルダをズボンのベルト付近に装着し、あるカードをそこに差し込みました。

カードには「さわる と たいほ されます」「せんせい と いって おはなし を しましょう」と絵入りで書かれています。

初日は、タッチされる度に絵カードを読み上げていました。

2日目、その日の初めてのタッチ時にスタッフがカードを読み上げていると、1人の友だちが「僕知ってんで、おまた触ったら、逮捕されるから、やったらあかんねんで。」と冷めた表情で言う場面が。

ここから、L君の表情は、まじか俺、気を付けなあかんやん。というような引き締まった表情に。

すると、その日のうちに、普段のタイミングなら接近と同時に触りそうな瞬間に、「せんせい、ちょっと話があるねん」とバッチリな声かけ。すかさず、「どしたん、なにがあったん?」「あと、ちゃんと上手にせんせいって、声かけてくれてめちゃくちゃ、先生嬉しいわ」とL君のやり取りが上手である事を伝えていきました。

そこからは、タッチしそうになるけど、おっと、やめとこ!っという場面がちょこちょこ増えてきて、劇敵にタッチが減っていきました。

絵カードとスタッフの関わりが効果的であったのかもしれませんが、それよりも友だちの冷めた表情での注意から意識を変えたのは明白でした。こども達全体がそういう意識になってきたからこそ、本人も変わりたい、変えようという動きが出たのだと思います。

これは、大人がなんべん言っても伝えきれない、雰囲気だったり、こどもたちの連鎖の力だなって思ったやりとりでした。

2021年06月30日

NHKの取材を受けて感じる事

この度、縁あってNHK神戸放送局の取材を受ける事となりました。
テーマは多分「教福連携」だと思います。
ぐり’zでは、保育所等訪問支援という事業を通して、学校への訪問を行っております。
私たちが学校に入り、学校での場面における対象のおこさんについて一緒に考えたり、一緒に成長を喜んだり、一緒に悩んだり、そんなことをしています。

これが、教育と福祉の連携の一つの実践かもしれません。

過去、様々な形で入らせてもらいましたが、いつも快く受け入れてくれる園所、学校。これは受け入れ側の理解あってはじめて成り立つ支援です。

訪問先に行くといつも感じるのは、そこそこでのプロフェッショナルな姿。この業務を熟しながら、教室運営。隙間時間を利用して、会議があり、さらに我々の連携への時間を割いてもらう。大変という簡単な言葉だけでは片付けられませんが、ただただ頭が下がる想いで拝見させてもらっています。

学校と福祉が繋がる、昔はハードルが高く、お互いは別々な組織でした。そこの間を取り持つのは保護者で、保護者の頑張りが無ければ連携ができない、そんな時代でした。

しかし、制度が出来、トライアングルプロジェクトという大きな後押しもあったお陰で、認知度もあがり、こうやって入る事ができるようになりました。

デリケートな部分でもある中、取材協力をして頂いた、Z中学校の先生方、保護者の方々、そしてこども達、ありがとうございました。

今回の放送で、少しでも今以上に、こども達が地域で学びやすい、成長しやすい日常になることを願って、放送を期待しています。

2021年06月29日

こころ

A君は、去年まで不安感が強く、いつも正しいかどうか確認をとっていました。その時に間違っていたら、気持ちの落ち込み様は凄かったです。
しかし、今年に入って、学校でも先生が好きになったり、友だちは全員味方と思えるようになったこともあり、不安な気持ちも少なくなってきました。
そんなお子さんの様子を見ている、ママも安心してお子さんの成長を見届けられるようになりました。
そうやって、どこにいても不安な気持ちに遭遇しなくなってくると、A君の気持ちや行動面の成長がぐんと一気に伸びてきました。
そして、自分ではなくて、周りのことに気遣いができるようになったり、自分の兄弟のことで悩むようになったりと彼の感じとっている世界が広がっています。
安心して自分らしく過ごせる居場所や時間、関わりが用意されると、今まで蕾でいた枝葉がみるみる逞しく伸びていくんです。
だから、こどもの成長は見ていて魅力的なんです。

2021年06月22日

マスクできますか?

コロナウイルスが広がった2020年春、マスクの着用が苦手なこども達が多くいました。誰がみても、感染リスク高いやんと思わざる追えない中で、気付いた時に声かけ、正しいマスクの着用を促していきました。

当然、学校、家、他の場所での活動時も同じような指導があったと思います。

そして、あれから1年経った今。マスクの着用が短い時間でも正しくできるこどもが増えました。いつでも出来ないこどもは、ほとんどいなくなっていました(もちろん、感覚過敏のお子さんはしんどいこともあります)

これって、実はどの場面でも一貫性のある支援の賜物じゃないのかなって、個人的に考えています。というのも、支援って、学校では、ある程度、放課後は、できればやってみようかなど、その時々、場所場所で温度差があるものです。

それが、今回のマスクに関しては、最低でも鼻迄覆うこと。という共通目標が明確でした。その達成時期も、「いつかできたら良いな」ではなく、「できるだけ早い時期に」と達成時期もせかされていました。

そんな訳で、支援の温度差、支援の方法のずれ、支援の達成時期の目標設定、すべてに関してほぼ同じ状態で行える支援の力が、難しいと思われていたマスクを正しく着用するができたのだと思います。

例えが、コロナで申し訳ないですが、この一貫性の力の凄さに気付ければ、他の場面でも同じような考え方、力の注ぎ方で色んなこどもの発達の可能性を信じる事、感じる事ができます。そんなことをふと思ったブログでした。s(とはいえ、本人の気持ち抜きになっていますが……(-_-;))

2021年05月25日

ナイスアシスト(保育所等訪問支援で感じる事)

保育所等訪問支援というサービスがあります。

学校や保育園、幼稚園等に伺い、こどもを中心とした目線で、それぞれの環境下で発見できるこどもの言動、関係性、困り感、得意なこと、表情の変化、姿勢の変化などを観察し、先生やご家族にその情報を共有し、明日からの学校等の生活に役立たせていく、そんなサービスです。

今回、入らせていただいた小学校は、以前からお付き合いがあり、訪問自体に積極的な学校でした。そんな学校のあるクラスに初めて訪問させてもらった時のお話です。

対象のお子さんは、先生の教壇の目の前でした。こうなると訪問支援で、ズケズケと彼の近くに行く事は、返って彼自身を目立たせてしまい、後でお子さんが周りの友だちから質問攻めになってしまう可能性があります。

こんな時は、教室の廊下側、窓側から移動しながら周りから様子を見るしかなく、なかなか細かい情報が得にくいのです。

そんな折に、なんの打合せもなく、担任の先生が「今からペア活動で、問題の○つけを行ってもらう。列ごとで、問題を答える人、問題が正解かどうか確かめる人になってもらう」と言い、対象のお子さんを問題を答える人にしてくれたのです。そして「今日、来てくれている先生もみんなの様子を見に行くから、なんかあったら質問していいよ」と移動がしやすいような前振りをしてくれました。

そんなナイスアシストのお陰で、お子さんの真横まで行き、ペア活動のやり取り、問題の理解殿の状況、困り感、得意な点など、一気に情報を集める事が出来ました。

後で、先生に伺うと昔、特別支援学級の担任だったことがあるとの事。部外者の私を快く受け入れて頂ける心意気の先生だったからこそ、生まれたアシストでした。

2020年11月25日

自粛中での毎日の日課

ある一家のお話です。

コロナウイルスの感染拡大防止の為、自粛を決められて、ステイホーム生活となりました。

その生活様式の中で、家族で、お子さんの毎日の日課や役割を決め、メリハリのある生活を過ごされていました。

その一家の日課の一つに早朝のウォーキングがありました。

約片道4キロ程度でしょうか、ご自宅からCOCO育の周辺まで来られていました。

そして、COCO育のちょっとした変化(看板が外されたり、車の中に粗大ゴミを積んでいたり)に気付いて、写メが送られてきます。ついには、私の家まで発見されてしまいました(笑)

自粛でCOCO育の利用はないけれど、気持ちはいつもCOCO育の事を気に留めてくださってるなぁ、繋がっているなぁって実感できるそんな便りがとても嬉しかったです。

早く会える日を楽しみにしています。

2020年06月16日

引越しのお話

少し前の話になりますが、COCO育の移転で片づけをしている時に、COCO育を長く利用しているこどもが手伝いに来ました。1人の子が、更に友だちを呼び、2人で手伝ってくれました。重たいものを何度も運んでくれたり、掃除を手伝ってくれたりと大活躍でした。そして、一しきり作業をして疲れたら、そこからは談笑の時間です。真面目な進路の話から、恋バナ、過去の思い出話など、まだ整理のついていないぐちゃぐちゃの部屋の片隅で、繰り広げられるティーンズトーク。盛り上がりいつの間にか、片付けは1時間、トークは2時間(;´・ω・)

おじさんの僕には、新鮮でとても楽しいひと時でした。

と思って、次の日想いにふけながら作業をしていると、また2人が手伝いに参加。この日もメインはトーク?な感じ。

結局3日間連続で、2人は手伝いに来てくれました。お陰で引越しが進み大助かりです。彼らも「ここ家みたいに落ち着くわぁ」と愛着も湧いてきているようでした。

COCO育のカリキュラムではない所でのプライベートな関わり。この子たちにとってCOCO育って掛け外の無い居場所でもあるんだなとしみじみと実感させられた瞬間でした。

 

2020年06月16日

コロナに負けるな

新型コロナウイルスの感染拡大が止められません。

お願いです。

みんなで止めましょう。

お願いです。

みんなの気持ちを一つにしましょう。

お願いです。

目先のことより未来の幸せな時間を考えて行動しましょう。

 

お願いします。

誰一人、コロナの経験を悲しい経験にさせないでください。

 

私たちは、感染拡大防止の為に事業所を臨時休所致します。

コロナに打ち勝ち、早く平穏な暮らしを手に入れられる様にする為、我々が出来る事として行動しました。こども達が誰一人悲しい想いをせずに、また利用が再開できる事を切望しております。

2020年04月14日

手紙(卒業)

卒業シーズンです。

弊社でも各事業所から、それぞれの場所への旅立つこども達がいます。

私たちは、旅立った先で、凛と、自分らしく歩んでいけるように日々の関わりを大切にしています。どこにいっても、愛されたり、認めてもらったり、頼りにされたり、自分らしい幸せな時間を過ごしていってもらいたいといつも願っています。

 

そんな中、卒業していったたっちの保護者の方から頂いた、手紙をご紹介致します。

 

 

たっち様

長い間、大変お世話になり、ありがとうございました。

 

学生時代発達障害ということを学んでも自分にはあまり関係がないと、学問上のこととして受け止めており、まさか我が子がそうなるとは夢にも思いませんでした。子どもの成長を見ながら「もしかして‥もしかして‥」と思いながら診断を受けたときは、さすがにショックでした。

 

しかし、ご縁があってたっち様にお世話になれたことは、家族・子どもたちにとって、とても幸せなことだったと思っています。スタッフの方々がいつもあたたかく迎えて下さり、子どもたちのできることをほめて成長のアシストをして頂きました。おこることは簡単で、ほめることは難しく、私にとってはまだまだ足りないことが多いです。でも、誰もがほめてくれる、認めてくれるということは、心の成長には不可欠であることをたっちに行くたび強く感じ、おこりすぎないようにとブレーキをふむことができたことが、いくつもあったと思います。

 

●●(こどもの名前)のことがとくにこの先心配ではありますが、なんとか困難をのりこえてほしいと願っています。もし、どうしても安心して過ごせる時間が必要なときは、●●の特性を理解してくれているたっちの関連者様にお世話になりたいと思っています。

 

正直、「普通」とは何かを問いつづけた日々もありました。まだ全てを受けとめられず否定したいときもありますが、子どもたちと向きあって私も親として一緒に成長をしていきたいと思います。

本当にたっち様には感謝しています。

色々な特性をもつ子どもたちと向きあうことは大変だと思いますが、親も子どもを知ることが必要です。これからも子どもと親のかけはしになる場であってほしいと思います。

 

たっち様のますますのご活躍を心からお祈りします。

 

                      ●●

 


 

未就学児の療育支援を行っているたっちでは、お子さんの障がい特性告知を受けて直ぐの保護者の方も多くいます。

「障がいを受け入れる」とは、簡単に言えますが、受け入れないと拒否するよりも何倍も何十倍も大変なことだと、私は思います。

そんな心の葛藤の中、たっちという一つの事業所に通うことでで、気持ちを整理し、前を向いて子育てに歩んでいった●●さんは、本当に素敵で素晴らしいです。

場所は離れてしまいましたが、私たちは、これからもいつでも寄り添っていきます。

私たちのやっている事が、これから先、長く続くよう頑張って参ります。

また、●●くんが成人になったその時に、笑顔で会うことができることを楽しみにしております。

 

 

 

2020年03月31日

ぐり'zの活動トップランナー

異才発掘プロジェクト ROCKETという企画があります。

この企画を真似した企画がぐり'zの中にあります。

それがトップランナーという企画です。

今回のトップランナーは、報道関係の方が来られました。

ニュースの中にある起承転結を学び、空想の事件のニュースを各チームで話合って作るworkを行いました。ニュースでは転の部分で、ニュースの見方が変わり、味が出ることを伝える為のworkです。

こども達は、空想のニュースの中から自分たちが気付いた、気になった目線で転の部分をまとめ、話を作る事が出来ていました。

十人十色とは、良く言いますが、こども達の発想は千差万別、一つのニュースが色々な色を持ち、ユーモアやリアリティたっぷりなものとなっていました。

 

 

 

2020年03月18日

コロナウイルスでどうなった。青春の1ページどう思い出に残るか?

今日は、兵庫県川西市では中学生の卒業式でした。

街中には、コロナウイルスで滅多に見ない学生服姿の中学生を見かけました。

胸元には綺麗な一輪の花。卒業式後らしい姿です。

 

ですが、どの生徒もマスク姿。


そして、来賓も下級生もおらず、保護者の数も制限され、彼、彼女らの花道の瞬間に立ち合えない卒業式。

卒業式があっただけでも、有り難いのかもしれませんが。


‥いやいや本当にそうでしょうか。


僕は、高校生の時、修学旅行に参加出来ませんでした。代わりに、同級生のいない学校に行きました。この経験実は、黒歴史です。何の思い出も何の気持ちも湧かない、そんな思い出です。

うちの事業所には、学校に行く事がしんどい子もいます。

その子にとっては、嫌でも向き合わなければ、卒業式の瞬間だと思います。

この卒業式が、ゴタゴタの中で、不消化的な状態で、形式的に終わっていないだろうかととても心配しています。

後から思い返したときに、何の感情も湧かない、そんなものになっていないだろうかと。

 

青春の大事な大事な1ページ。

 

開催者の学校側には、こども一人ひとりの舞台にスポットライトを当てた、それぞれの軌跡が光るそんな時間にして頂きたいです。

2020年03月10日

2020年、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

今年の年末年始は、比較的穏やかなお天気でしたね。

私も久々に実家に戻り、ゆっくり過ごさせて頂きました。

 

さて、1月は、COCO育が認可を頂いた月になります。

今年で8年目に突入となりました。

石油ストーブを焚いて過ごしていた最初の頃から今までの間、たくさんのこども達と携わせて頂いております。

これが答えだという療育のやり方は、今だ模索中で、答えを見つけたつもりでも、すぐに新しい課題が見つかり、またそれを探し出すという事の繰り返し。

終わりなき冒険です。

今年は、新しい事の挑戦も大切ですが、自分たちの事業所の幹を太く、根をしっかりとはる為の一年にしたいと考えています。

1年後振返った時にどのような感想になるか、今から楽しみです。

2020年01月05日

継続は力なりを感じた登山

COCO育の土曜日メニューの中に登山があります。

この登山、7年間毎月欠かさず行ってきました。

登山のコースは、宝塚ではおなじみの中山。

夏は、熱中症対策に気を付けながら汗をかきながら歩き、冬は寒さに打ち勝ちながら歩き、雨の日でも敢えて悪路を歩く練習の為に登山を行っています。

そうして経った7年の月日。

こども達は健脚になり、登山ベテランクラスでは、遂に中山~武田尾までの登山コースを余裕を持って制覇できるようになりました。このコース、デイの利用の時間の中では、タイトな時間設定なんです。6時間のうち食事を含め、休憩時間は30分。電車の乗車時間15分を差し引いた、残りの時間は全て歩いているんです。しかも、2つの山を越え、歩く事24000歩。誰でも簡単に行けるコースではありません。

 

今日は登山メンバーの一人のお話を少しさせて頂きます。

 

彼の名前はK君。COCO育登山を初回から参加しています。当時は小学3年生。ゲームと動画が大好きなインドアな子でした。体も日に日に福与かになり、寝不足のまま登山に来ることも少なくありませんでした。足腰もしっかりしておらず、こけたり、足をくじいたり、辛い経験も多くあり、登山は彼にとってはキライなメニューでした。

参加する度に、不満のオンパレード。それでも、Kくんの保護者は、彼を登山に通わせ続けてくれました。

K君は高校生になり、自力で遠くまで自分で通うようになりました。

体力が課題だった彼は、日に日に体力がつき、また自分の容姿を気にするようになり、登山に対して前向きに捉える様になってきたのです。

そして、今K君は一緒に、中山~武田尾ルートを制覇しています。去年までは中山山頂に行くだけでやっとだった彼が、この一年でグッと成長し、今の自分を「俺、全然余裕やわ。凄くない?こんな自分が怖いわ。」と自分の変化に驚くまでになっています。

誰が、こんな彼の成長の姿を想像したでしょうか。

本当に彼が辞めずに続けてきてくれたお陰で、僕らも彼の輝く瞬間に立ち会えました。

ツライ、キライだった登山が、彼の得意、自慢に変わったんです。

 

7年間の継続、こんな長い目で皆さまは成長を待てますか?

 

変化が多い時代だからこそ、目先の事で継続の有無を考えがちなこの時代。スーパー長期を目標を信じてやり続けること、忘れないで欲しいです。

2019年12月14日

ビリーケン・キッドの川西プロレスまつり行ってきました☆

ビリーさんのご厚意により、川西プロレスまつりの観戦に行ってきました☆

はじめは、目の前で繰り広げられる格闘が痛々しくて、直視できないこども達も多くいました。中指を立てるパフォーマンスをしているレスラーにむけて「あれ、やったらあかんことやのに…」と注意をしている事も。

だけど、次第にこれがショーであることが分かってくると、安心して観戦できるようになり、最後のビリーさんの試合では、大声で応援し、パワフルなビリー応援団となっていました。

写真は、みんなで作った応援団幕です☆

 

2019年12月07日

いろいろ公民館 喜劇舞台終わりました

COCO育で行ている喜劇。

今年は11名のこども達が、舞台に出ました。

実は、この日が初めての全員参加の通し稽古。そうなんです、リハ1回だけで、本番の舞台をやってしまう、ドキドキ舞台だったのです。

こども達は、大体の話の筋は分かっていますが、セリフはほとんどアドリブ。練習では見せないトリッキーな事をやってしまう自由度の高い舞台なのです。

だから、こども達はキラキラ輝いています。楽しくて楽しくてしょうがないですね。

大人は必死、必死。こども達の輝きを失わさないように、でもハチャメチャにならないように、だけど、型にはめないように。

この真剣さが、こどもに伝わるのかもしれません。どんどん楽しくなって、笑顔があちこちで溢れていました。

 

今回のトップスター「チューチュー」。彼は、練習では舞台に入ってこず、「やらない」と一点張り、参加しても配役とは違う役者を演じることも。とても心配しながら本番を迎える事になりました。

 

しかし、彼は本番に滅法強い。やらない等と言いつつも、実は話の全体を掴んでいたのです。ですから、やる気スイッチオンになった途端、彼を中心に話が面白くなっていくんです。しかも、台本にもないセリフ、動き、キレの良いボケやツッコミ。天性と言わんばかりの面白さです。観客にタイミングよく元気な声で「拍手ぅ~」と、観客をいじることで、観客も何のこと戸惑いながら拍手をする。始めは意味が分からず、パラパラとした拍手が、段々観客も彼から拍手の合図を待つようになってきて、「拍手ぅ~」のセリフで大爆笑の拍手。

そして、最後の大オチでは、練習では認めなかった婚約のOKを、ギャグ風に伝え、舞台のメンバーも驚き一瞬フリーズしてしまう大どんでん返し。

 

何から何まで、変化しまくりの40分の喜劇でした。

 

砂ちゃん、ゆうくん、ぐっちーさん、たくさんのフォローありがとうございました。

僕的には、最強最高な素敵な刺激たっぷりな舞台でした。

2019年08月30日

高校見学でワクワク

ぐり'zの活動で、中3のこども達と一緒にある私学の高校に行きました。

高校のオープンキャンパスに既に行った子もいれば、まだ何の準備をしていない子もいる中での参加。

こども達の中で高校というものが漠然とした状態でした。

校長室で話を聞いた後に、校舎の中を見学させてもらい、こども達の質問や時間割りを見ながら学校の特徴を丁寧にお伝えして頂きました。

そして、終了後に学校の評価を自分でつけるというワークを行い、感じ方の違いやよかった点やいまいちな点をこども、大人と共有し合いながら、自分にあう高校を探す為の1歩となる時間を過ごしてきました。

ある子は、自分の苦手に気づけていたし、ある子は楽しそうと前向きに高校生活を捉えることが出来ていました。

学校のパンフレットでは気付けない肌感覚での高校生活を考えられ、また自分の友だちと評価し合えることで、中3の受験生と言う気持ちが高まっていたようにも思えます。

私たちスタッフも最先端の高校現場を伺うことができ、こども達の将来へのフォローの仕方も変わったように感じました。

2019年08月22日

喜劇舞台のお知らせ

今年もやってきました。

こども喜劇の舞台が近づいています。

今回のストーリーは、頑固オヤジのラーメン屋を舞台に繰り広げられる恋愛大騒動!?2人の恋仲を取り持つ為に常連客が立ち上がるが…
捨て猫に訳あり女性。ヤクザまで登場し、大騒動!果たして2人は結婚できるのか??
台本は合ってないようなものです。是非僕らの活動を一度見に来て下さい。



2019年07月30日

和太鼓を通して考える(鼓ノ葉)

和太鼓サークルの鼓ノ葉の演奏会に出席してきました。

実は、このサークルの代表の黒拍子の祝丸さんは、COCO育の立ち上げ時に、COCO育の活動で行っていた和太鼓の先生なのです。

そして、諸事情によりCOCO育のメニューから和太鼓は無くなってしまいましたが、先生のご尽力で子ども達の学びの場を他の形で続けて頂きました。それが「鼓ノ葉」というサークルなのです。

それから2年が経ち、演奏会を聴きにいかせてもらいました。

継続は力なりとよく言いますが、その事を体感させてもらえた演奏に衝撃を受けました。

僕らが知っているこども達の演奏の姿とは、別人の姿がそこにあったのです。

背筋を伸ばして前を見る事の出来なかった子、引っ込み思案で声を出すことも、前に立つ事も苦手だった子、両手を交互に使って、左手から打ち始める事が苦手だった子等々、当時もとても頑張っていたのですが、その課題を全てクリアし、自信に満ちあふれている姿に変わっていました。姿が変わると、音の厚みも変わっており、人数からは想像できない大きな響きのある味わいのある音が出せるようになっていました。

児童期だけの習い事ではなく、一生涯通して、何かの習い事に属する事の大切さを言われていますが、このような成長の可能性がずっと本人が実感できるという意味でも、続けていく事は本当に大切だと感じた時間でした。

 


2019年06月16日

合理的配慮って

こんにちは、管理人の谷部です。

実は、この日曜日に宝塚市であった障害者週間のイベント、座談会「どうするの?合理的配慮」のファシリテーターを行ってきました。

前半に、合理的配慮の話と、学校での合理的配慮の実践を当事者の方が発表し、後半はグループワークでした。

大体40名の参加者で6つのグループに分かれて、それぞれが合理的配慮の必要な子どもや家族になって、学校に対して合理的配慮を求めていく、ワークをしました。

その中で、うちのグループではLDのお子さんの合理的配慮を求めるワークになりました。

色々な意見が出ましたが、一番、素敵なお話は、黒板を写すのをiPadで撮影するという合理的配慮を発見した時、あるご婦人が「この配慮、他の障がいのある子以外でも使えるね。私だって最近書き写すの難しくなってきたもの」と気づけたことです。

そうです、別に障がいがあるから、特別な特殊な支援をしているわけではないのです。

誰でも使えて、便利な方法の活用の仕方であって、障がいがある人のみの活用方法でないのです。

そんな事に気づいてもらえた、また気付いた瞬間に僕は立ち合えて、結構嬉しかったです。

 

 

2018年12月11日

卒業式

3月末、桜が満開で満月の夜。ある場所でCOCO育だけの卒業式をしました。

COCO育から14名の子ども達が巣立ちました。

1人ひとり、想いを込めて書いた卒業証書。

みんなの成長を振り返り、みんなの軌跡が浮かぶように書きました。

子ども達の記憶の中に、この日この瞬間まで頑張った自分たちにとって、よき思い出になることを願っています。

今までありがとう。君たちと出会えて、ありがとう。

素敵な翼で、新天地で頑張ってください。

応援しています。

 

2018年04月03日

ありがとう

ほんと先程、N君の大学の合格発表の瞬間に立ち会いました。

結果は見事、合格。

スマホの画面をクリックするまでのほんの数秒間でしたが、彼がCOCO育に見学に来たその瞬間から今までの5年間の思い出が一気に駆け巡っていきました。

合格の瞬間に立ち会った時は、スタッフ全員の歓声。

担当のスタッフは感極まって涙していました。

みんな誰もが幸せに包み込まれていました。

彼が敢えてこの場所で、このメンバーの前で、大切な瞬間を見届けようとしてくれた、その気持ちにも心より感謝です。

今までも、これからも、たくさんの旅立ちがあります。

こうやって長い間、事業所を続けているからこそ感じられる、贅沢な時間だなぁとしみじみと想いにふけてもいます。

今日は、日本酒が美味しくなりそうです。

 

 

2018年02月23日

子育てカフェに出展しました☆

 日曜日に宝塚市福祉センターで行われた子育てカフェに参加してきました。

 花さんの広報活動で、予想以上のヒトヒトヒト。

 たくさんの来場者で、発達障がいに対する意識の高さ、相談の場所を欲しているという現実を目の当たりにしました。

 たくさんの事業所や相談機関も一同に集まり僕たちもエネルギーを頂きました。


プラムロック(就労B型)さんとのコラボで「プラ板」を一緒に作成し、配布させても頂きました。

ご協力ありがとうございました。

 

2017年11月08日

ツメカミ

 ツメカミ、癖でなかなか生えてこない子がいます。

 実際、うちの子もツメカミで悩んでいました。

 そんなツメカミ対策にこんなアイテムがありました。

 「かむピタ」というアイテムです。

 マニキュアのように爪に塗るタイプです。

 オーガニックの製品なので、口に入れても大丈夫。

 試しに、私自身の爪につけて試してみました。

 「苦い」

 地味に苦い、口に苦さが残るそんな味。

 決して美味しいものじゃないです。

 

 効果の程は、まだ実践出来ていませんが、世の中には色んな商品があるなぁと思いました。

 まっ、でもこういう商品だけでは、きっとツメカミは無くならないとは思います。

 大事なのは、なぜツメカミをしているのか、そこの原因(きっかけ)を知る事です。

 それを押さえた上で解決策を講じ、この商品を使うとバッチリだと思います。 

2017年11月01日

ジオラマ完成☆

たっちのCコースで文化祭をしました。

9月の頭から、ちょっとずつ作り上げていったジオラマ。

自分達の家や、大好きな電車を作り、小さな街を作りました。

協力が苦手なメンバーだからこそ、役割分担をしても上手くいかなかったり、細部にこだわってしまったり、意見がぶつかり合ったりと想像以上のトラブルは多かったかな。

それでも出来上がった自分達の作品をみたら、そんなトラブルはどこかに行き、メンバーは戦友のような強力な繋がりを持っていました。

お父さん、お母さんからもコメントをもらい、もうドヤ顔(笑)

いい経験となったようでよかったです。

 

2017年10月10日

トップランナー 広告デザイナー北村先生

 「この看板も誰かが作ったものなんだな」今日のトップランナーを受けた後の車中でY君が感慨深げに交わした会話です。

 

 子ども達の身近な広告はチラシか、YouTubeの動画の広告なようでしたが、今回のトップランナーで看板のただの文字も人が考えて、意味を持って作った事を知ることが出来ていました。

 

 ワークショップの中である会社のキャラを作ろうという企画で、会社のロゴマークを使って、ブサカワイイキャラを1人ずつ作っていきました。その際に、会社の依頼の内容の整理、会社の業種のイメージにあうような色使いやデザインを1人ずつが作り上げ、その中で北村先生にアドバイスをもらいながら、より依頼者のニーズにあるように作っていきました。

 そのやり取りから感じ取った冒頭の言葉だと思います。

 始めてあう先生から子ども達へと、人から人へ伝わる経験は、子ども達にとって多種多様な感性で感じ取ってもらえるのでとても素敵だなぁと改めて思いました。

 北村先生ありがとうございました。

2017年10月06日

保育所訪問でナイス関わり

 ご利用のお子さんの保育所訪問に行って参りました。

 運動会シーズンという事で練習の様子の見学です。

 その見学で先生方がとても大切なやり取りをたくさんなされており、実践の中の活きた療育を感じました。

 少しご報告出来ればと思います。

 外での練習は室内と違って指示が通りにくく、つまずきの凸凹の有無に関わらず、トラブルが多いものです。

 そういう時に出会ったら、注意とお叱りをするというのはよく見られる対応ですが、保育所の先生方は、一度園児を座らせた後、その対象の子の話を聞いたり、同じ場面を再現したり、時には先生通しで悪い見本を見せて、どうすればよかったかを子どもたちに考えてもらう時間を設けていました。もちろん100%伝わってはいないのですが、ただ注意だけでなく、もう一度考える時間や対応を学べる時間があるというのはとても大切だなぁと感じました。


 しかも、時々ではなくその都度そのタイミングを逃さず伝えていこうという姿勢が見られているのも素敵でした。

 だから、練習はなかなか進まないのですが、でも運動会の練習よりも人との大切な関わり方の練習は進んでいるように思えます。

 

 良い運動会になりますように、応援しております。

 

2017年09月26日

トップランナーという企画(COCO育)

 毎月、各分野でご尽力されている大人の方々をCOCO育に御呼びし、講義をして頂いております。

 バーチャルでなんでも調べられる時代だからこそ、逆にアナログに人から人へ言葉と体験で仕事や技の面白さを伝えていく企画。それがトップランナーです。

 今まで、映像クリエイター(細川氏)、牛乳やさん(たからづか牛乳・山本氏)、農業(NPO法人とんとん・江藤氏)、茶道(宗友氏)、自然の中で遊ぶ(WGM・吉川氏)、インスタントラーメンで新商品を作ろう(みつか坊主・斎藤氏)に来て頂きました。

 


 子どもたちは、毎回驚きの連続のようで、目をキラキラさせながら参加しているのが印象的で、毎回何か大切なものを持ち帰っているように思えます。

 

 今月では、インスタントラーメンをちょっと工夫するだけで、味が変わる体験から新メニューを作るという体験をしたのですが、最後に感想を言った子どものコメントに感動。

「工夫するだけで味が変わるということは、ラーメンの味は無限大。だから、その中で商品にするのはとても大変な事なんだと思いました」

 

 ラーメン屋さんの働く側の気持ちや考えが広がっていくその感覚を味わえてるやん。

 企画者側としてはこれ以上の無い、うれしさです。

 

 講師の皆さま、お疲れ様です。そして、素晴らしい時間を作っていただきありがとうございます。

 

 

2017年09月23日

COCOIKO勉強会

 毎月恒例の勉強会。

 今回のテーマは「口よりも先に手が出てしまう理由と対応」

 今回からお母さん同士のお話を伺うグループ方式を取り入れました。

 色々気になっている事、話してみてすっきりした事、不安を感じた事、それぞれ皆さんが色んな感じ方をしていて、受け身だった勉強会の中で、お母さん同士が主人公になって話が進む感じがとても新鮮でまた、私自身も勉強になる事がたくさんありました。

 来月もありますので、またご参加頂ければうれしいです。

2017年09月23日

運動会シーズンの荒れ荒れお肌

運動会シーズン真っただ中。

みなさんお元気にお過ごしでしょうか。

この時期、子ども達の様子はいかがですか?

私は子どもたちガサガサした感じになる気がします。

これを書いている時も子どもが来て、「俺、運動会嫌い!」と言い残して去っていきました。

 

どうしても、運動会は一斉の言語指示が多く、全ての指示を聞こうとするとかなりの集中力がいります。そして、同時に言われたことを皆に合わせて行動に移さなければならないので、頭の中は常にビージー状態。パソコンならフリーズ手前って感じでしょうか。

でも、その労力をかけている割に表面に出てきている表現(行動)の部分は、うーん、惜しい・・・

これを惜しいと捉えるか、あかんと捉えるか、少しでも出来ていると捉えるかによって、子どもの受け取り方は様々。

きっと、ほとんどがあかんと捉えられ、練習してもうまく出来ない自分に対して自己否定的になっている子どもが多いような。


だからでしょうか、通っている子どもたちはどこかガサガサ。

いつもより自分のエネルギーの使い方がうまくいかず、ガサガサガサガサ。

仲の良い友だちなのに近づくとなぜか上手くいかない。

本人もどうしようもないこの状況に、イライラしているようです。

がんばれ子ども達、そして早く終われ運動会。


2017年09月21日

宝塚喜劇団「いろいろ公民館」旗揚げ公演終わったぁ~

 心配していた台風も何とかもち、宝塚喜劇団「いろいろ公民館」旗揚げ公演が無事終了しました。

 リハではみんなテンション高くて、ギクシャクしていたメンバー。

 いざ、本番が始まると出てくる出てくるメンバーの良い所☆

 セリフがとんでも、かばい合ったり、面白い事を言ったらズッコケ合ったり、自分の笑いだけでなく相手を思いやる場面が出るんですねぇ。

 喜劇は、自分だけじゃなく、周りに頼ったり頼られたりして成り立っているていうのが感覚で体感出来ていたようでした。

 ほんと、ドタバタでしたが子どもたちの可能性を感じる素敵な時間でした。

 最後に、メンバーのゆうぽんが書いたメッセージをご紹介させてもらいます。

 

 「私がボケて、まわりの人がこけて…。みんなが笑ってくれるのがすごく嬉しいです。^_^」

 

 喜劇ですねぇ~。

2017年09月17日

偏食VS調理

 発達障がいの特性の1つに「偏食」があります。理由は、様々ですが触感、匂い、ビジュアル、こだわりなどただ味だけの事は少ないです。これが、わがままと捉えられがちなのですが、実はそういう話だけでは表せない事が多く、子ども達はこの偏見に苦しむ事があります。

 ある子いわく、「ガラスを食べているような感覚。食べなければいけない事は分かっているけど、ガラスは飲み込めない」ということです。

 この中で、調理をすることで子どもの偏食がなくなることがあります。それは、子ども自身が誤った認知で偏食対象の食材、メニューと考えているものが調理で食材を加工していく事で、正しい認知がすすみ、結果として食材、メニューを食べられるようになることがあります。

 ポイントとしては、最初から最後まで調理をしてもらう事です。

 ある部分だけをすると、混ぜたらホットケーキが出来たなんてことを思い込んでいる子どももいたりします。だから全体の流れを知る意味で最初から最後までなのです。

 

 実は先日、2年以上COCO育で夕食を食べない子どもが調理実習担当日に自分で作ったウインナーソテーをパクパクと食べたのです。

 ここまでの道のりは本当に大変でした。

 なぜ子どもが食べないのか?何度もスタッフ、ご家庭と連絡を取りながら試行錯誤の連続でした。その間、何度もあった調理当番も上手くいきませんでした。

 それがようやく子どもの中で、繋がって「食べられるかも」→「食べれた」に繋がったのです。

 本当に嬉しい。

 スタッフの根気強い挑戦が結果を結んだ瞬間と、子どもの認識が変わった瞬間でした。

 COCO育もたっちも、調理実習は大切にしている課題です。

 皆さまのご家庭でも是非トライしてみてください。

 

2017年05月22日

地域の力、民生委員の役割

 宝塚市第一地区の民生児童委員協議会の定例会で講師として研修を行いました。

 まだ、認知度の低い放課後等デイサービスという制度ですが、2年前の研修の時に比べると格段と知れ渡りつつあるように感じました。また発達障がいの理解も進んでおり、民生委員の皆様も最前線で支援を行っているという事例もありました。

 福祉のサービス、教育、家族だけでは、全ての子ども達の支援が整わない中で、インフォーマルな地域支援を率先している民生委員の皆様には頭があがりません。

 人の繋がりから出来るファミリー中心の支援の輪。

 ほんと素敵だと思います。

2017年05月16日

「連携」

 昨日、宝塚発達心理ラボのラボ子先生が主催する「第6回ホッとタイム★しゃべりば」に参加してきました。

 今回のテーマは「連携」

 教職の方、事業所の方、保護者の方の三者からの意見で連携について語った会でした。

 学校の実情を余り知らなかったので、教職の方から抱え込んでしまう担任程連携が難しい話を聞いたり、風通しをどのように確保していくかという実践報告を聞いて、教職の現場と連携、連携と言われ続けられている福祉サイドとの温度差を感じました。

双方ともに連携の重要性は知っていても、一歩目が上手く行っていないような印象にも思えました。

 そして、何より大変だと感じたのが保護者の負担でした。

 連携のバイパス工事をしているのが保護者というパターンが多く、一生懸命わが子の事を分かってもらえるために動くのですが、結局その連携は一度切りという事もあるようで、また保護者との温度差、事業所や教職の受け身的状況も課題だと感じました。

 COCO育、たっちでは、連携の必要性を感じ、積極的に連携出来るようにフットワーク軽くしています。その中で続けて関係性を取っていくという事の苦手な部分はあるので、今後も努力していきたいと感じました。

2017年05月15日

児童対象のグループ・プログラムでの学び

たっちの話です。火曜日の小学生のコースでグループ・プログラムを行いながら、子ども自身の認知を進めていっています。

グループと言うと、班に分かられて学ぶみたいなイメージですが、このグループは、子どももスタッフもサークルになり、誰が上で、誰が下という事も右も左も無い関係で、サークルの中央に向かって意見を言うようなイメージです。スタッフが正しい事を教えるスタイルではなく、自分達で考えて意見や考え方を伝え、どうするのがベストなのかを考えていくそんなグループです。

 

グループ名は「十人十色」

 

全員があだ名で呼び合う関係の中で、楽しく、時に喧嘩をしつつ、刺激し合いながら学んでいます。

2017年05月10日

月に一度のポイント交換会

小学生の部のたっちでは1か月に一度、自分達で決めた目標の達成具合によって集めたポイントを交換するイベントを行っています。

また、少ない回数でもいつも満点だった人には、「満点賞」をもらえる機会を作っています。

達成感を感じて貰える小さなイベントですが、日頃の頑張りが景品と交換できるという事で子ども達は目をキラキラして景品を選んでいます。そして、交換時にはスタッフから賞賛の拍手が☆

こういう小さな努力を認めてもらう経験を大切にしています。

 

2017年04月27日

がんばれ子ども達…登校班は子どもだけのサバイバル

未就学児の多い、たっち。

 

今年は12名の子どもが小学一年生になりました。

たっちでは、小学校のシステムや環境を取り入れ、未就学の段階から学校になれるをコンセプトに関わってきました。

 

しかし、、、

 

まさかの登校班での子ども達のトラブルが続出。

 

学校での集合の練習や並ぶってこと、順番などは、遊びの中から学んでいたのですが、、、

 

よくよく考えてみると、そう。登校班の練習は想定してませんでした。

 

登校班は、大人の目が少ない上に、子どもだけの上下関係が成立し、しかもこの上下関係も登校班毎でオリジナルの暗黙のルールも多く、新参者には読み切れない。

 

集団でのルール絶対派の子どもには、この暗黙のルールが許されず、周りの空気を読むのが苦手な子どもは、よく分からない上下関係に疲れてしまう。

 

今日は、急遽ですがそんな子ども達に登校班について考えてもらう時間を設けてみました。

 

がんばれ子ども達、なかなかイバラの道です。応援しているよ!

2017年04月21日

挨拶の経験値

今年、卒業したAさん。

 

普段は物静かで、促されないと返事が出来ないタイプの彼女。

 

でも、基本的な挨拶は、声も大きく、こちらが恐縮するほどの丁寧に出来ていました。

 

しかし、先日就労先から電話があり、Aさんの挨拶が全然出来ていないんだけど、、、と相談がありました。

 

あの挨拶が現場で発揮出来ていないと聞き、私は驚きました。

 

しかし、よく考えてみると、彼女は働いている現場での挨拶の経験は、皆無なのです。またシフト制の勤務の為、朝礼、終礼といった挨拶の絶好のタイミングは用意されていません。

 

だから、彼女にとって「いつ」「どのタイミング」で「どのぐらいの声の大きさ」で「どのぐらいの丁寧さのあいさつ」が必要なのか、分からないのです。

 

いくら教育機関や療育機関で、挨拶の勉強をしても、相手が仕事をしている時の始まりと終わりの挨拶の仕方って、確実に経験値不足の穴場ですよね。

 

後日、彼女に会って、就労先で使える挨拶のやり方について相談にのる予定です。

 

挨拶って、つくづく大切な事ですが奥が深いです。

2017年04月20日

自己形成心を高めよう

日曜日に、兵庫放課後ネットワークの研修会に行ってきました。

 

立命館大学教授の中村隆一先生の講演の中で「自己形成心」という言葉がとても印象に残りました。

 

講演の中で子ども自身が自分のことをどう見ていくかが発達には大きく影響があると仰っていました。同じ能力でも、出来ると思っている子と出来ないと思っている子では将来の展望は大きく変わります。自分自身で自分を本当に正しく見れていることが重要になるのです。

 

その正しく見えるかどうかのポイントの中に親御さんの関わり方がとても大切になります。

 

子どもは自分の体験を全て記憶している訳ではありません。親御さんの話される思い出話から子どもは自分の過去の記憶を作り上げ、自分の過去として捉えているのです。

 

ですので、過去の中でついつい、子どもに対して叱責する事が多く、そのような過去を子どもに伝えていくと、自ずと自己形成心は低くなり、過去を振り返っても成長を感じることが出来ず、結果自分の事を等身大以下で評価してしまうようになってしまうとの事でした。

 

誉めて育てる事の大切さはよく聞いていましたが、子どもの自分自身の成長を感じることの出来るような声掛けや関わりについて、改めて考えさせられました。

2017年04月18日