手紙(卒業)

卒業シーズンです。

弊社でも各事業所から、それぞれの場所への旅立つこども達がいます。

私たちは、旅立った先で、凛と、自分らしく歩んでいけるように日々の関わりを大切にしています。どこにいっても、愛されたり、認めてもらったり、頼りにされたり、自分らしい幸せな時間を過ごしていってもらいたいといつも願っています。

 

そんな中、卒業していったたっちの保護者の方から頂いた、手紙をご紹介致します。

 

 

たっち様

長い間、大変お世話になり、ありがとうございました。

 

学生時代発達障害ということを学んでも自分にはあまり関係がないと、学問上のこととして受け止めており、まさか我が子がそうなるとは夢にも思いませんでした。子どもの成長を見ながら「もしかして‥もしかして‥」と思いながら診断を受けたときは、さすがにショックでした。

 

しかし、ご縁があってたっち様にお世話になれたことは、家族・子どもたちにとって、とても幸せなことだったと思っています。スタッフの方々がいつもあたたかく迎えて下さり、子どもたちのできることをほめて成長のアシストをして頂きました。おこることは簡単で、ほめることは難しく、私にとってはまだまだ足りないことが多いです。でも、誰もがほめてくれる、認めてくれるということは、心の成長には不可欠であることをたっちに行くたび強く感じ、おこりすぎないようにとブレーキをふむことができたことが、いくつもあったと思います。

 

●●(こどもの名前)のことがとくにこの先心配ではありますが、なんとか困難をのりこえてほしいと願っています。もし、どうしても安心して過ごせる時間が必要なときは、●●の特性を理解してくれているたっちの関連者様にお世話になりたいと思っています。

 

正直、「普通」とは何かを問いつづけた日々もありました。まだ全てを受けとめられず否定したいときもありますが、子どもたちと向きあって私も親として一緒に成長をしていきたいと思います。

本当にたっち様には感謝しています。

色々な特性をもつ子どもたちと向きあうことは大変だと思いますが、親も子どもを知ることが必要です。これからも子どもと親のかけはしになる場であってほしいと思います。

 

たっち様のますますのご活躍を心からお祈りします。

 

                      ●●

 


 

未就学児の療育支援を行っているたっちでは、お子さんの障がい特性告知を受けて直ぐの保護者の方も多くいます。

「障がいを受け入れる」とは、簡単に言えますが、受け入れないと拒否するよりも何倍も何十倍も大変なことだと、私は思います。

そんな心の葛藤の中、たっちという一つの事業所に通うことでで、気持ちを整理し、前を向いて子育てに歩んでいった●●さんは、本当に素敵で素晴らしいです。

場所は離れてしまいましたが、私たちは、これからもいつでも寄り添っていきます。

私たちのやっている事が、これから先、長く続くよう頑張って参ります。

また、●●くんが成人になったその時に、笑顔で会うことができることを楽しみにしております。

 

 

 

2020年03月31日