ナイスアシスト(保育所等訪問支援で感じる事)

保育所等訪問支援というサービスがあります。

学校や保育園、幼稚園等に伺い、こどもを中心とした目線で、それぞれの環境下で発見できるこどもの言動、関係性、困り感、得意なこと、表情の変化、姿勢の変化などを観察し、先生やご家族にその情報を共有し、明日からの学校等の生活に役立たせていく、そんなサービスです。

今回、入らせていただいた小学校は、以前からお付き合いがあり、訪問自体に積極的な学校でした。そんな学校のあるクラスに初めて訪問させてもらった時のお話です。

対象のお子さんは、先生の教壇の目の前でした。こうなると訪問支援で、ズケズケと彼の近くに行く事は、返って彼自身を目立たせてしまい、後でお子さんが周りの友だちから質問攻めになってしまう可能性があります。

こんな時は、教室の廊下側、窓側から移動しながら周りから様子を見るしかなく、なかなか細かい情報が得にくいのです。

そんな折に、なんの打合せもなく、担任の先生が「今からペア活動で、問題の○つけを行ってもらう。列ごとで、問題を答える人、問題が正解かどうか確かめる人になってもらう」と言い、対象のお子さんを問題を答える人にしてくれたのです。そして「今日、来てくれている先生もみんなの様子を見に行くから、なんかあったら質問していいよ」と移動がしやすいような前振りをしてくれました。

そんなナイスアシストのお陰で、お子さんの真横まで行き、ペア活動のやり取り、問題の理解殿の状況、困り感、得意な点など、一気に情報を集める事が出来ました。

後で、先生に伺うと昔、特別支援学級の担任だったことがあるとの事。部外者の私を快く受け入れて頂ける心意気の先生だったからこそ、生まれたアシストでした。

2020年11月25日