出発点と想い

合同会社コスモの理念

● 私たちは、出来ないこと、苦手なこと、障がい、病気で判断しません。

● 私たちは、一人ひとりのありのままの姿を大切にします。

● 私たちは、出来る、出来たの成功体験・達成感を味わる瞬間を演出して、自己 肯定感を高めます。

● 私たちは、失敗しても、もう一度挑戦できる機会と気持ちを育て、やり遂げる喜び、乗り越える力を育みます。

● 私たちは、子ども達が大人になった時、凛とした逞しい存在になれるよう支援を行います。


教育方針イメージ

会社の出発点

 私、谷部有彦(たにべなおひこ)は、高校でボランティアにハマり、そこから福祉を追い続ける福祉オタです。私が学んできた先に「COCO育」、「たっち」、「ぐり'z」があります。

 学生の頃「利用者本位」、「QOLの向上」「ノーマライゼーション」を学び、その言葉を信じて、知的障害者の入所施設で実践してきました。障がいのある彼らの特質を配慮し、安全で安心な環境を提供しつつ、生きがいと楽しみのある生活を提供することに重きをおいて関わっていました。

 ですが、ある時、衝撃の映像を見て価値観が崩れていったのです。それはKさんの10年前の発達テストの映像でした。ビデオの中のKさんは、今のKさんの能力では考えられない程の課題を難なく取り組むことが出来ていたのです。試しに同じことを今のKさんに同じ課題を取組ませても全く出来なかったのです。

 単に忘れたというのとは違う「考える事をやめてしまった」という様子でした。それはその施設の中で大切にしている安心・安全なサービスを続けていく行末がもたらせた悲劇でした。

 そんな折、時代が変わってきて「障害者自立支援法」という法律(今はさらに新しい法律で、「障害者総合支援法」が出来ています)が出来ました。施設においても、何らかの作業が求められる時代に変わってきたのです。

 私は、知的・自閉傾向ともに最重度の4名と中度1名の5名を私1人だけで関わりながら作業をすることになりました。彼らに関わる方法が見当たらず、何か簡単な同じ内容や作業を与え続ける方法だけだった。

 当時テクニックも熱意も持っていない私はトモニ療育センターの河島淳子先生(元日本自閉症協会理事)の手技手法を教わりトモニ式の関わりのもと、継続して頼られる役割と課題を続けていきました。最初は、ズタボロでした。最重度の4人の1人に指導をしていると、残り3人は、その場から興味ある所に消えて、彼らをその場に留めておくことだけでも大変でした。

 それが、毎日毎日繰り返し行っているうちに彼らの動きが変わり、自らすすんで作業や課題に取り組むようになったのです。そして、彼らに対する周りの職員からの声掛けも感謝や労いの声掛けへと変わり、彼らの表情が凛とした顔つきに変わっていったのです。

 また同時期に、施設で入浴指導をはじめました。自らの意志で洗ってもらおうとしていた利用者を、自分で自分の体を洗うようになるよう指導しました。さらに、施設のカギを取り、一人の人間としての尊厳を取り戻せるように、生活の幅を広げる事に努めました。その都度たくさんのトラブルは起きましたが、利用者へのその効果は、絶大でした。止まっていた時計が動き出すというか、一人ひとりの表情や個性が、出てくるようになり、空気が家のように流れていったのです。

 この経験から、さらなる知識を手に入れなければと、大学に通い、教育としての障がいについて学びました。また、ケアマネージャーのお仕事をしながら、高齢者から生きる意味、生きる最終目標とは何かという事を教えてもらおうと努力しました。
 仕事の中で、あるおばあちゃんから「有難いことに忙しくさせてもらっています。」という言葉を頂き、でハッとさせられました。

 それは福祉=「助ける」では無く、福祉=「役割がある→人生の質が良くなる→自分らしく生きられる」だった。必要な支援は「してあげる」では、なかったのです。

 日本理化学研究所の会長 大山 泰弘氏は「導師は人間の究極の幸せは人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされること の4つと言われました。働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。私はその愛までも得られると思う。」
にもあるように、働くこと(自分の責任ある役割があること)が障がいのある人たちに必要なことだと確信に変わりました。

 子どもの時代に役割を持つことの喜び、役割をやり遂げる喜び、役割を見つける楽しみ、役割を身につけていく嬉しさを感じられる関わりが出来れば、障がいのある子どもや発達につまずきの大きい子ども達の未来は大きく変わることが出来ると強く思うようになりました。

 その結果、COCO育が生まれ、たっちが生まれ、ぐり'zが生まれました。

 子ども達の成長は無限大です。

目標イメージ

 その可能性を保護者、周りのサポーターの皆さんと一緒に育んでいきたいです。

合同会社コスモ代表社員 谷部 有彦


今までの主な行事

内容  
日本漢字能力検定 COCO育
和太鼓発表会(2016年終了) COCO育/たっち
職場体験ツアー COCO育
親子登山 COCO育/たっち
親子野外活動 COCO育
COCO育文化祭 COCO育
地域還元フェスティバル ぐり'z
親子花見・外遊び たっち
勉強会 COCO育/たっち/ぐり'z