継続は力なりを感じた登山

COCO育の土曜日メニューの中に登山があります。

この登山、7年間毎月欠かさず行ってきました。

登山のコースは、宝塚ではおなじみの中山。

夏は、熱中症対策に気を付けながら汗をかきながら歩き、冬は寒さに打ち勝ちながら歩き、雨の日でも敢えて悪路を歩く練習の為に登山を行っています。

そうして経った7年の月日。

こども達は健脚になり、登山ベテランクラスでは、遂に中山~武田尾までの登山コースを余裕を持って制覇できるようになりました。このコース、デイの利用の時間の中では、タイトな時間設定なんです。6時間のうち食事を含め、休憩時間は30分。電車の乗車時間15分を差し引いた、残りの時間は全て歩いているんです。しかも、2つの山を越え、歩く事24000歩。誰でも簡単に行けるコースではありません。

 

今日は登山メンバーの一人のお話を少しさせて頂きます。

 

彼の名前はK君。COCO育登山を初回から参加しています。当時は小学3年生。ゲームと動画が大好きなインドアな子でした。体も日に日に福与かになり、寝不足のまま登山に来ることも少なくありませんでした。足腰もしっかりしておらず、こけたり、足をくじいたり、辛い経験も多くあり、登山は彼にとってはキライなメニューでした。

参加する度に、不満のオンパレード。それでも、Kくんの保護者は、彼を登山に通わせ続けてくれました。

K君は高校生になり、自力で遠くまで自分で通うようになりました。

体力が課題だった彼は、日に日に体力がつき、また自分の容姿を気にするようになり、登山に対して前向きに捉える様になってきたのです。

そして、今K君は一緒に、中山~武田尾ルートを制覇しています。去年までは中山山頂に行くだけでやっとだった彼が、この一年でグッと成長し、今の自分を「俺、全然余裕やわ。凄くない?こんな自分が怖いわ。」と自分の変化に驚くまでになっています。

誰が、こんな彼の成長の姿を想像したでしょうか。

本当に彼が辞めずに続けてきてくれたお陰で、僕らも彼の輝く瞬間に立ち会えました。

ツライ、キライだった登山が、彼の得意、自慢に変わったんです。

 

7年間の継続、こんな長い目で皆さまは成長を待てますか?

 

変化が多い時代だからこそ、目先の事で継続の有無を考えがちなこの時代。スーパー長期を目標を信じてやり続けること、忘れないで欲しいです。

2019年12月14日